読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

ある日のブックオフで…その本、図書館にあります。

ある日、ある時、

ちょいと時間を潰さなくてはならなかった私は、

時間潰しのための本を手に入れるためにブックオフに寄りました。

ブックオフでは、キレイめの岩波少年文庫を買うのです。

自分も読めるし、本好きの次男が読むし、そのうち三男も読むでしょう。

で、それは棚の高いところにありまして、手を伸ばしかけた時、

隣の女性から声をかけられたのです。

見ると、三男の同級生のお母さん。

 

ギクッ!  あ…偶然ですね、ていうか奇遇…まさかこんなところで^^;;

 

 そこで、しばし立ち話していました。

 

f:id:yo_mite:20160306102709p:plain

 

彼女は、ふと思い立ち、

子どものために何か勉強に役立ちそうなマンガを探しにきたようです。

でも、読んでくれるかどうか…と迷っているところという…。

 

 

彼女は、

 

思ったより安くないなぁ…

 

と躊躇しているとのことでした。

 

私は、

 

図書館で借りて反応を見てから買ってあげるのはどう?

 

と提案してみました。

そう遠くない所に図書館があるのです。

 

でも、彼女曰く、

 

図書館の本はわざわざ返しに行かなくちゃならないのがね…それがね…

 

なるほどorz

そういうものかorz

 

そ、そっかー(⌒-⌒; )

 

と即座に提案は取り下げました。

 

 図書館を日常的に利用しない人は、こういう感覚なんですね。

 

 

あとになって思ったんですが…

もしかしたら登録カードを持たれないかもしれません。

 

登録カードは簡単に作れるとか、

ネットで予約してカウンターで受け取れることとか、

閉館時にも返却口に返せばいいし、返却ポストのこととかも、

もっと詳しく教えてあげたらよかったかも。

 

 

なんだか、便利そうなサービスが始まるみたい

 

 図書館の本をネットで予約して、

コンビニで受け取れるなんて便利ですね☟

www.yomiuri.co.jp

 

 

 

f:id:yo_mite:20160306103105p:plain

 

でも…この一見、便利そうなサービスは、

利用者の足を図書館から遠ざけてしまわないのかな?

しかし…図書館が遠いとか時間がないとかなら、

最寄りのコンビニに届くとやっぱりうれしい。

だが…送料を負担するとなると、Amazonで中古本を買ってしまうかな…。

Amazonなら自宅に届くし…。図書館の本より綺麗だったりする。

 

 

よく借りられる図書館の本って、ボロボロ☟

f:id:yo_mite:20160222165009p:plain

そんなことを、つらつらと考えていました。

 

 

で、驚いたことにこんなサイトがあるんですね☟ 

chrome.google.com

 

 

実をいえば私、

Amazonで気になる本は「ほしいものリスト」に登録しておいて、

そのリストから順々に図書館から借りているんです。

ところが、気になる本はたまる一方で、

結局埋もれちゃって、

過去に気になった本が底の方に貯まっているんですね^^;

今はもう、さほど気にならなくなっていたりして…

気になった瞬間が「旬」というわけですね。

だからこのサイトは、旬を逃さず図書館へアクセスできるということです。

「旬」って大事よね〜

 

 

でも、返しに行くのも面倒な人にとっては、特に便利でもないのかな。

コンビニ渡しとセットで使えば…、図書館利用者が増えるのかな。

 

いや…でも…そういうことじゃない気がするなぁ(~_~;)

 

 

結局、読書する習慣がない人にとって、

どんなに便利でも、図書館自体に関心がないわけで…。

便利なサービスは、馴染みの利用者が便利に使うだけだと思います。

だけど、その利用者が図書館から離れなくなるとは思います。

 

 

 

自分の時間は自分のもの

 

世の中には、読書以外にも面白いものがわんさかあります。

本を読まなくたって娯楽も情報もどんどん入ってきます。

それに、本になった情報は既に古くなっていて、

それが図書館の本ならさらに古いわけです。

話題の本を予約して順番がきたときは、

もう話題の本ではなくなっています。

(話題の本は、買って読みましょう)

 

そんなわけで、本をもともと読まない人には、

その人なりの別の楽しみがあるわけで…。

何が何でも本を読まなくたっていい気がします。

 

自分の時間は自分の好きに使うものでしょ。そうでしょ。

 

f:id:yo_mite:20160306104916p:plain

 

 

児童サービスは、どれだけやってもやりすぎではない

 

10歳くらいまでに、本を読むことを面白いと実感すれば、

その子はもう本の世界を手放さないそうです。

「児童サービスは、どれだけやってもやりすぎではない」

と言われる理由はそこにあります。

 

f:id:yo_mite:20160306110427p:plain

 

図書館利用者を増やすには、

新たな図書館利用者を育てるしか方法はないでしょう。

 

 

「 児童サービス」について書いてます☟

yo-mite.hatenablog.com

 

 

どうして図書館利用者を増やすべきなの?

 

なぜ読書人口や図書館利用者を増やさなくてはならないのでしょう。

それは、ただ単に、図書館をたくさん利用してもらい、

図書館にたくさん予算をつけてもらうためじゃないんです。

図書館は、どのような人にも、等しく読書環境を届けるためにあるんですね。

その根拠には『知る権利』があると言われています。

日本国憲法では『表現の自由』が保障されていますが、

これと切っても切り離せないのが『知る自由』です。

表現する側と受け取る側の自由が満たされなければ、意味がありません。

図書館は、“知る自由を保障する機関”という役割があるんですね。

 

【参考☟】

特集 図書館が支えている私たちの「知る権利」 「図書館の自由に関する宣言」を知っていますか?

 

 

 

  

www.asahi.com

 

今、子どもの貧困が深刻になっています。

 

図書館は、“知る自由を保障する機関”です。

だから、日々を生きることに精一杯で、

とても本など買う余裕がない家庭の子どもにも、もちろん親にも、

どのような立場の人にも、無料でその扉を開放しています。

そして、そこにある本は自由に借りて読んでいいのです。

どんどん利用して、生きる糧にしてほしい。

 

 

f:id:yo_mite:20160306105938p:plain

 

 

先日読んだ本に、こんな俳句が紹介されていました。

 

愛だけがわたしをすくうと思ってた 今日手にとった本をよむまでは*1

 

 

 

なぜ、読書にこだわるのか

 

では、なぜ「本を読むべき」と言われるんでしょうね。

テレビでもネットででも情報は垂れ流されているし、

充分に足りているような気がします。

日本の漫画やアニメは、立派な文化だと言えるし、

その素晴らしさは世界が認めています。

 

しかし、世の中のほとんどのものは、

書物に残され、その書物から得られた知識で

作られているんじゃないでしょうか。

パソコンも、自動車も、飛行機も、コンピュータシステムも。

それについての知識が書かれて残されて、

そこから作られ、またさらに新しい技術が積み上げられるわけです。

人類は文字を発明した時からずっと、そうやって発展してきたんです。

 

 

f:id:yo_mite:20160306105755p:plain

 

また、本の中には、

人の醜さや、闇や、惨たらしいことが書かれています。

その一方で、美しいものや素晴らしいことや、

慎ましい人や、高貴な人や、傲慢な人もいることを教えてくれます。

それらを知ることで私たちは、

自分がどんなにちっぽけな存在かを知ることができるでしょう。

そして、もっといろいろな事を知りたいと思うでしょう。

 

 

「人の話に耳を傾ける」って、こういうことじゃないでしょうか。

そして、こういう感情の蠢きや、感動が、

芸術や文化を創ってきたのではないでしょうか。

 

f:id:yo_mite:20160306105817p:plain

 

だから、

これは、前の記事に関連するのですが、

「聴く力」などを改めて授業にすることよりも、

普段の授業の中で、もっと知りたい気持ちを育てられたらいいのです。

 

yo-mite.hatenablog.com

 

だから先生も、たまには授業をそっちのけにして、

自分の感動した経験談なんかを話したらいいんじゃないかな。

きっとしてくださっていると思うけど…。

 

 「感動」は映画や音楽でも味わえるけど、本の中にも存在します。

私の高校時代の社会の先生は、

教科書の重要なところにアンダーラインをひかせたら、

あとは映画や音楽や本などの話をしていました。

みんな集中して、その話に耳を傾けていました。

国語の先生も同じで、

伊勢物語」を解説しながら、耳を疑うようなことをおしゃって…

ヤマトタケルノミコトはどんなにいい男だったろうと、

それに続くことばが、もう、

うら若き乙女にとっては赤面するのを隠すのが精一杯でした(笑)

中学にも多読家の先生がいて。

とにかく私たちは授業の内容よりも、

授業以外の話を面白おかしく聞いたものでした。

 

映画や絵画や舞台などを見ることも、とってもいいと思います。

でも「本」って、手軽じゃないですか。

それに本なら図書館で借りて読むことができるんです。全部タダで。

足を運んで手を伸ばすだけで、簡単にタダで誰にでも感動を与えてくれるんです。

 

 

大人は長く生きた分、子どもよりも、ものを知っているわけで、

その知っていることを、

子どもにいっぱい話したらいいんじゃないのかなと思います。

子どもは勉強じゃない話を聴くのは大好きです。

そこから子どもは、自分がもっと知りたいものを見つけるんじゃないかなって。

子どもに関わる大人は、

そういうことを、ちゃんとしなくちゃいけないなと思います。

 

f:id:yo_mite:20160306105141p:plain

 

まとめ

つまり、「児童サービス」って、

単に「子どもの読書を推進する」ということだけでなくて、

子どものもっと知りたい意欲を育てたり、

それにより人の話をよく聴く力を育てることで、

ひいては、読書人口を増やすことになるんですね。

 

f:id:yo_mite:20160306105249p:plain

 

そうなれば、図書館の利用が増え、

図書館の予算を確保する根拠を行政に示すこともできます。

すると図書館にもっと本が置かれ、中身も充実します。

子どもも大人も誰でも自由に使える図書館の利用増加や、

施設やサービスや蔵書の質の向上は、

地域社会の豊かさのバロメーターのような気がします。

 

 

おまけ

 

ところで、 

読書を楽しくする便利そうなのがまとまっています☟ 

yamayoshi.hatenablog.com

 

 

 

そして、

学生時代のことを懐かしんでいたら、

こんな本があったのを思い出しました☟ 

あのころ、先生がいた。 (よりみちパン!セ 31)

あのころ、先生がいた。 (よりみちパン!セ 31)

 

 

 

*1:李祐実「毎日歌壇」2010年4月18日