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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

施設があって人がいてもステータスがないと人材は育たないよ

ゲーム用語で使われる「ステータス」

 

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ゲーム用語としてのステータスについて、軽く説明します。

ステータスとは、主にロールプレイングゲームにおいて、

キャラクターの体力、能力、知力、運の良さ、健康状態、地位などなどを、

ランクや数値で表すものです。

 

ちなみに、キヅキは現在、レベル57でHP311、MP39のようです。

もっと経験値をあげて、ステータスポイント獲得したいゾo(^_^)o

 

ほんとは、「yo_mite」でやりたかったのに、

文字数オーバーで受付てもらえなかったorz

@「キヅキ」というのは、ツイッター上で使っているハンドルネームです。

 

 

ステータスポイントというのは、

ゲームをする人ならもう空気みたいなものなのです。

もうちょっと説明すると、

経験値に応じポイントが加算され、時々ボーナスポイントなんかももらえ、

獲得したポイントを

「ちから、すばやさ、たいりょく、かしこさ、うんのよさ」などに

振り分け、キャラクターをレベルアップさせるのです。

 

 

ゲームを始めてすぐは装備も何もちゃちなキャラクターも、

ゲームを進めて敵と戦闘するにつれ経験値があがり、

レベルアップし、強い敵をもやっつける強い勇者となるのです。

 

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つまり、経験値が上がるごとに、

キャラクターを強くしたり、武器などのアイテムを揃えたりできるのです。

そうやって、ある程度までキャラクターを強くしたところで、

次のステージに向かわないと、ゲームを進めることはできません。

だって、次のステージにはもっと強く敵が待ち構えているもの。

 

 

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また、知力を上げていけば、呪文を覚えて魔法攻撃が強くなる、

というように、キャラクターを自分の好みにカスタマイズできます。

 

               

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ゲームを最後まで飽きずに続けさせるために備えられた、

上手いシステムだなぁと思うのです。

 

 

現実社会で言う「ステータス」

 

現実社会でのステータスとは、社会的地位や身分のことです。

 

時々、

「彼は高級腕時計を持つことをステータスとする」

みたいにも使いますが、

ここでは、社会的地位や身分という意味で使いたいと思います。

 

 

保育園があるだけじゃ足りない

 

毎年、今頃になると、

保育園に入園できない待機児童の問題が騒がれます。

今年は、いつになく大荒れに荒れまくっていますね。

 

anond.hatelabo.jp

 

それだけ問題が深刻化しているのでしょう。

 

 

保育園に通えないというのは、

仕事ができないと同時に収入が減ることを意味します。

だから、待機して、保育園の空くのを悠長に待っていられる

というようなものではないのです、ほんとは。

 

だからと言って、保育園という施設さえ増やせば済む問題でもありません。

利用者が求めているのは、「保育」なのです。

英語では「ナーセリー:nersery」といいますね。

ナーセリーとは、造園用語では苗木場のことです。

発芽したばかりの柔らく小さな芽を優しく育て、丈夫な苗木に育てるところです。

よって保育士には、

小さくてか弱く、大人の助けがなければ生きていけない乳幼児を、

苗木(児童)になれるまで育てる役割があると思います。

(もちろん子どもを養育する義務と責任は両親・保護者にあるのは当然です。)

それなのに、保育園が足りないだけでなく、保育士の質も問われています。

 

これは、元を辿れば、保育士が低賃金のため、

暮らしが立てられず続けていけないという問題があると思います。

続かなければ、人材が育ちようもありませんね。

結果、保育の質が下がるのも仕方がないですよねー。

 

 

介護施設も同じです。

施設が足りないだけでなく、万年人手不足みたいです。

人がすぐ辞めていく、人材が育たない、大変な仕事なのに給料は上がらないorz

 

なんだか、どこかで聞き覚えがあるような。。。

 

 

国が認定する国家資格であるにも関わらず

 

保育士とは

 

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保育士は、一般に保育所など児童福祉施設において子供の保育を行う者。日本の国家資格の一つである。

学歴によっては保育士と幼稚園教諭免許状(一種・二種免許状)の、双方の国家資格・教育職員免許状を取得することも可能である。保育士の単一資格者は後にオプションとして、幼稚園教諭免許状(一種・二種免許状)の教育職員免許状取得を目指す者も多い。*1

 

 

介護福祉士とは

 

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 介護福祉士は、社会福祉士精神保健福祉士と並ぶ、福祉三大国家資格(通称:三福祉士)の一つである。社会福祉士及び介護福祉士法で位置づけられた、社会福祉業務(身体介護・生活援助等)に携わる人の国家資格である。*2

 

 

保育士も介護福祉士も、いずれも国が認定する国家資格です。

でも、社会的地位はどれほど確立されているでしょうか。

それは、賃金の低さが物語っていますね。

 

もちろん、資格を取得したからといって、

即、プロになれるものではありません。

ロールプレイングゲームと同じく、

経験値を増やすところから始めなくてはなりません。

 

 

なんだか、どこかで聞き覚えがあるような。。。

 

 

 

ステータス(社会的地位)が認められている国家資格

 

皆が一様に認める国家資格のひとつに医師がありますが、

医師だって、研修医期間を経てようやく一人前と認められます。

なにごとも、経験値を増やさないくてはプロにはなれないし、

社会的地位も得られないのではないでしょうか。

 

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ところが、

保育士や介護福祉士に、

医師のような社会的地位を社会が認めているでしょうか? 

経験値を獲得したからといって、

ランクアップを目指す次のステージがあるでしょうか?

 

夢も希望も描けず、

ただただ、食べていくためのお金を稼ぐ手段にしかなっていないように思えます。

 

 

www.huffingtonpost.jp

 

 

たしか、

1か月収入から家賃や光熱費を引いた額が8万円以下だと「貧困」だそうです。

なんだか、特別な話ではない気がします。

そのような状況で、

自分というキャラクターをカスタマイズできる余裕はないでしょう。

楽しくもなく、面白くもなく、やりがいもなく、仕事に誇りも持てない。

向上心を持つなんてことより、どうやって生きていこうかの毎日でしょ。

夢も希望もあったもんじゃないよねー。

 

「低賃金」って、こういうことですよ。

国家資格で、これほど多くの国民から必要とされているに、なぜでしょうね?

なんだか、そこがおかしい気がするのです、私。

 

保育園は、保育園があるだけでは機能しません。

保育園という施設があり、

保育士という専門知識をもつ人材がいてこその保育園です。

介護施設だって同じことです。

せめて、みんなに認められ誇りをもって出来る職業にならないとなぁと思います。 

 

 

なんだか、どこかで聞き覚えがあるような。。。

 

なんだか、図書館も似たようなことが言えますよ。

 

日本人は、もう、永〜いこと

「図書館という施設があって図書があれば図書館」

と勘違いしてきました。

 

今でも、その勘違いが正されないままのように感じます。

 

 

図書館には、膨大な図書や資料や情報が集められています。

今は図書館同士のネットワーク化も進んで、

互いに資料を貸し借りしたり、海外の電子図書も取り寄せられる時代です。

これらを使いこなすには、それなりの知識と技術が必要です。

 

 

これは、薬局に薬剤師が必ず居るのと同じ意味があると思います。

薬だけがあっても使い方や注意事項をを教える人がいないでは、

困ったことが起きますよね。

 

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それと同じように、

図書館には図書や資料についてアドバイスできる司書が居るはずです。

だけど司書も、資格を取得しただけで一足飛びにプロになれるはずはありません。

やはり経験値を増やす必要があるでしょう。

 

それに、図書館の扱う情報は内容も形態も幅広く、

全てを個人が網羅できるものではありません。

また図書館の機能も大変多く、多様です。

一方、利用者が求める要求は、

社会が複雑になった分、複雑で多様になっているのです。

だから、それぞれ専門分野をもつプロを育てていく必要があります。

そして、それぞれの分野の担当者がつながっている必要もあります。

 

 

これまで図書館は、司書を育てることを怠ってきました。

 

でも、「図書館は」という主語は少し違うのです。

なぜなら日本の公共図書館のほとんどは、公立図書館だからです。

だから、図書館が図書館を運営するのではなく、

図書館は、地方行政の財源により運営されているのです。

つまり、地域住民からの税金ですよね。

そのため、行政に図書館への理解がなくては、図書館への予算は確保できません。

 

しかし図書館が、地域住民の資産ということは紛れもない事実で、

それは、図書館がサービスの質を向上させるべき正当な理由と言えます。

そういう理由で、図書館は全ての利用者に無料で開放されているのですから。

そして、サービスを向上させる意味において、

利用者を助ける司書の存在は必要不可欠なのです。

 

司書は都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員です。司書補は司書の職務を補助する役割を担います。
 司書・司書補になるための資格は司書講習を受講するほか大学・短大で単位を履修することで取得できますが、司書・司書補として活躍するには当該自治体の採用試験を受けて図書館に配属されないといけません。*3

 

 図書館司書資格も、

文部科学省が認定する、図書館の専門的な国家資格です。

 

 

まとめ

 

世の中が求める施設がどんどん増えていくのは、

それは社会が成長発展していくことと思います。

しかし、施設があるだけでは機能しません。

では、人材が確保されればそれでいいというのでもありません。

人材というのは、

経験値を獲得しステージアップできる仕組みがなければ育たないと思います。

人材が育たなくては、施設自体が成長発展しないと思います。

サービスの質が補償されないで、

経営が苦しくなるばかりか思わぬ重大事故や事件が起きることもありますね。

 

 

www.asahi.com

 

一人ひとりが獲得ポイントで自らの人生をカスタマイズでき、

人生が豊かなものにならないと、

社会はどんな方向にも潤わないように思うのですが、どうでしょう?

第一、ゲームでは、

ステータスポイントが無くなったら戦闘不能となり死亡するんですよ。

 

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