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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

幼い日に出会った心の友を愛し続ける鉄ヲタ達が、なんだかかわいかった

子どもと子どもの周り 本・物語について すべて見てみたいときはココ☜

 

trafficnews.jp

 

 

先日、「アオガエル」とみんなから親しまれた電車が引退したそうですね。

このずんぐりフォルムにこの緑色を塗った人は天才!と思います。

今にも足が生えて、ピョンと跳ね、ケロケロと鳴きそうです。

鉄ヲタでなくともきゅんときます。

 

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最後の日には多くのファンが、別れを惜しんでいる様子を

私もテレビのニュースで見ました。

インタビューに応える人々は皆、幼馴染のことでも話すかのように、

懐かしそうに目をほそめていましたね。

 

 

子どもは絵本にも友だちを見つける

 

先日、赤ちゃんの文庫をお手伝いしていたら、

ある男の子が、『きかんしゃやえもん』の絵本を選んでいたので、

「いいね〜」なんて話しかけたら、

その子は、やえもんを指して、

「トーマス」と言っていました。

まだ字も読めないので、機関車はどれもトーマスなんですよ(笑)

でも、『きかんしゃやえもん』を読んでもらったら、

「やえもん」もその子の新しい友だちに加わるのでしょうね(^^)

 

 

きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

 

 

 

ちなみに私にとっての心の友は、「ピッピ」です。

自由だし、強いし、元気だし、かっこいいし、

彼女は今でも私に勇気と元気をくれる存在です。

 

 

子どもにとって絵本の世界は絵空事じゃない

 

 

子どもに歯ごたえのある本を

子どもに歯ごたえのある本を

 

 

石井桃子さんの対談集の中にこんな文章を見つけました。

 

 以前に、こんなことがあったんです。5歳の男の子とお母さんと、いっしょにある町を車で通ってたんです。づると、その子がふいに「あ、のっぽくんいない」というんです。「ああ、ほんと」と、おかあさんがいいました。「でも、パンプくんがいる。いちもくさんも!」と男の子がどなるんです。

 

 それから、こんなふうにも書かれています。

 

その子にとって「じぷた」の絵本は、それこそ絵そらごとじゃなくて、「のっぽくん」や「じぷたくん」が生きてるんだなと思いました。

 

 

しょうぼうじどうしゃじぷた(こどものとも絵本)

しょうぼうじどうしゃじぷた(こどものとも絵本)

 

 

 

 

子どもはこんな風に、

絵本と現実の世界を行ったり来たりしながら、

自分の周りの世界を形作っていくのでしょうね。

 

 

そうして、

「これは!」とその子が掴んだ絵本や物語の主人公は、

いくつになってもずっとその子の心のなかで、その子に寄り添って、

励ましながら、一緒に育ってくれるのではないでしょうか。

まるで子どものように無邪気な表情で

元東急500系車両との思い出を語る元少年たちも、

そんな風に車両に励まされながら、共に育ったのでしょうね。

アオガエル絶滅のニュースを見て、そんなことを思いました。

 

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