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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

朝の読書は脳をウォーミングアップする

すべて見てみたいときはココ☜ 子どもと子どもの周り 司書のこと

 

読書は脳を活性化するのに最も有効な手段らしい。

 

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脳を鍛えるには脳全体を使う必要がある。

読書しようとすれば、

本を選び、活字を目で追い、内容を理解しようとしながら、
ページをめくり、紙の触感や香りを感じる。
声に出して読んだり、本について他人に話すこともある。

 

その活動の中で大脳はどう働くかというと、
前頭で思考や学習を行い、
頭頂では運動を支持したり触感を受け取る。
また側頭は聴覚、後頭は視覚について処理する。

 

こんなわけで、

読書をすると脳全体を鍛えることが出来るそうだ。

                                                【参考:  読書は脳のダンベル運動

 

肝心なのは読みたくて読みたい本を読むことらしい。
(読みたくて読みたい本を読むことを「自由読書」という)

 

 

読みたい本を選ぶ難しさ

 

朝の読書運動(以下、朝読:アサドク)が全国の学校で流行ってしまった

と前記事に書いた☟

 

yo-mite.hatenablog.com

 

 

朝読では、自分の好きな本を読むように指導される。

しかし、

まるで銀河のごとく、とりとめもない本の世界の中から

「好きな本を」と言われてみても、生徒は戸惑うだろう。

特にもともと読書苦手さんは、本に興味がないのだし。

「好きな本を」というのは、

読書好きさんの言い草で、実は思いやりに欠けていると思う。

だから、ハードルを下げたつもりでも、

読書好きさんの予想を反して、

読書苦手さんには楽しめない状況を作っていると思う。

 

読書苦手さんは、突然、そんな広い世界に放り出され、

「好きな本を選んで来なさい」と言われても、
心細くて、迷子になりそうで怖いと思う。
だから、いちばん安心感のある身近な分野から本を選び、
延々そこから先へは進めないのだと思う。

 

Yahoo!知恵袋』を見ていると、こんな質問をよく見かける。

学校で朝読に読む本を持ってくるように言われたけど、

どんな本がいいですか?

子どもからだけでなく、保護者からの質問も多い。

「なんでもいい」って、ほんと困るんだと思う。

 

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だから、何か手がかりになるものを探したくて、

インターネットの質問コーナーに質問してみるんだよね。手軽だから。

多分、担任の先生に質問しても、

「なんでもいい」くらいしか言ってもらえなかったのでしょう。

 

 

実は、公共図書館では、学齢ごとのブックリストを作っています

学校の図書室にも置いてあるはずです。

でも、いかんせん、本に馴染みがない読書苦手さんに、

そのようなリストは見つけられるはずもなく、

また、そのリストを読むなんてことも煩わしいんだよね。

インターネットに訊いたほうが手っ取り早い。

 

 

例えば、読書への扉があったら、扉を開けてもらって、

「いらっしゃいませ、ご主人さま。」

「 どの本になさいますか?本日のおすすめはこの本です(^^)」

というように、最初は導いてほしいのだと思う。

知らない世界へ入っていくのは勇気がいるものね。

 

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でも、そんなことをしてくれる人は見当たらない。

頼みの綱の担任の先生は「なんでもいい」と言う。

だから、仕方がない、

いつも親しんでいるマンガをノベライズしたものや、

アニメ化やドラマ化されたライトノベルや、

ケータイ小説の書籍版なんかを読んでいるわけだよね。

  

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

 

結論:たった10分のために司書が出来ること

 

司書が本を整理するためだけで学校に配置されているのなら、

それはもはや司書である必要はない。

 

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司書は、学齢に応じた読書案内ができる。

あるテーマにそって、読書力レベルも考えて、

読みやすいものから、歯応えのあるものまで、

生徒に興味が湧くように紹介することができる。

これを「ブックトーク」という。

司書の方々は皆さん勉強熱心で、仕事が休みの日には、

そういったスキルを上げる勉強会をしています。

 

 

読書苦手さんには、

ちゃんと実物を見せながら、

「この本はこんな話が書いてあります」

「主人公はこういう人物で、こうしてああして、、、あとは自分で読んでね!」

というようにして、

読書苦手さんが自分から本を手に取って、ページをめくるまでを、

ちょっとだけ手助けしてあげる必要がある。

そういうことに司書を活用しなくては、

図書室も、図書室の本も、宝の持ち腐れになってしまうよ。

 

 

子どもたちが自分のペースで、興味、関心のままに、

銀河のごとく広がる読書の宇宙を、心おきなく楽しむようになるためには、

それなりの努力を大人がしなくてはいけない。

「読書は楽しい」と思わなければ、読書を習慣にすることは不可能だ。

だから、地道な努力が必要なんじゃないかな。

  

しかし、子どもの好奇心は大人の比ではない。

読書の面白さを知った大人が、学齢や興味に合わせて、

本を直に見せ、面白さが伝わるように紹介し、少しだけ背中を押してあげれば、

もともと持つ空想力を存分に活かして物語を味わうことだろう。

面白い本を知らないだけなんだから、知らせなくちゃと思うね。

 

 

先日、現役学校司書に聞いたのだが、

ブックトークで紹介した本に生徒たちはすぐに興味を示すらしい。

そして、すぐに借り出されるとか。

そうやって興味をもって読んだあと、その生徒は、

きっと、それを教えてくれた人に感想を話したくなるだろうなぁ。

だからやっぱり、図書室にはいつも司書に居てもらいたいなぁと思う。

 

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たった10分、されど10分。

間違っても「強制的な読書」にはしたくないなぁー

 

 

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