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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

本は、図書館にとって重要なインフラです。

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出版業界の業績不振が続いています。

民事再生申し立ても続けて発生しています。

 

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本が出版されなくなるなんてのは、図書館にとっても致命的なことです。

しかし公共図書館は、この重大な危機をどう考えているのでしょう?

 

 

 

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本が売れなくなったというのは、本を読む人が減ったのでしょうか。

2014年版読書世論調査によると、書籍を読む人は全体の54%みたいです。

1か月の平均は単行本が2.8冊、文庫本・新書が2.3冊だそうです。

それほど減っている印象も受けないのですが、

売れる本の種類や形態の変化が大きいのでしょうか。

 

  

出版業界の危機と図書館

 

インターネットの普及によって、話題の本は以前よりも沢山売れているようです。

一方、

話題にならなければさっぱり売れないという、極端なことになっているみたいです。

一定部数売れないと重刷にはならないので、

店頭に並ぶ既刊本が減ってしまったとのこと。

そりゃ書店はどんどん売れる本を置きたいよね。

だから、売れている本が偏っているのでしょうか。

 

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それなのに図書館が、

売れ筋商品であるベストセラー本を置くことは、

ただでさえ経営の苦しい書店の利益を脅かしているという批判がありますね。

でもほんとのところ、どれほど脅かしているかは疑問です。

なにしろ、図書館利用者の数も減っているから。

 

 

公共図書館が地域住民のニーズに応えることは当然なんだけど、

短絡的に利用者数を増やすためだけにベストセラー本を置くのだったら、

それは、住民のニーズに応えていると胸をはって言えるだろうか。

ベストセラー本が住民の財産価値としてどれ程かを考える必要があると思う。

一時のブームだけで消え去る本なら、

先々まで図書館の棚を埋めるには価値があると言えないんじゃないか。

あっという間にブックオフなんかに輩出されて、

そのうちブックオフでも売れなくなる。

そんな本も多いなか、その見定めには一定時間が経たないと難しいかもしれない。

 

では、公共図書館の果たす役割は、住民への分け隔てない情報の提供だけれど、

少ない予算しか持たない公共図書館は、

よくよく吟味して購入を決めるべきじゃないのか。

そうすると、一過性のブームと思えるベストセラー本を選択する理由として、

「住民への分け隔てない情報の提供」と言っても説得力に欠けるんじゃないか。

それは、利用者数という見えやすく数えやすい数を表に出したいばかりに、

都合のいい理屈として使っているにすぎない気がしてきた。

 

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図書館の蔵書は利用者に活用されることで磨かれると言うが、

利用者の読書の質を引き上げないでは、蔵書の質も引き上がられないだろうと思う。

すると、

単に利用者の数ばかり気にしていても、読書の質は引き上げられないよね。

もしも刹那的な本ばかりが並ぶ図書館だったら…未来での価値はないかな。

だからもしかしたら、

利用者数を数えること自体が、無意味なのかもしれないと思えてきた。

 

 

どうやら公共図書館が、

目につきやすい利用者ニーズにばかり気を取られて、

潜在する住民のニーズを掘り起こせてない気がしてきましたよ、私σ(^_^;)

潜在する住民のニーズを見つけ出す方が、

利用者を増やすには有効というのはハッキリしていて、

利用者に潜在するニーズを見つけて気づかせることの方が、

読書の質を引き上げることになるのが、ハッキリ見えてきましたよ。

 

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公共図書館が、自らの重要インフラの出元である出版業界を、

脅かしていては元も子もないよね。

公共図書館が本当にやるべきことは、

読者を育て、蔵書の質を上げ、蔵書を活用されることでまた読者が育つという、

よい循環を築いていくことで、そうやって読者の質を底上げすることではないかな。

それは、出版業界の良い本を造ろうという志しの下支えになるんじゃないか

と思いました。

 

 

 

 図書館が書店を真似してて痛い

 

図書館の特設コーナーは、まるで書店の特設コーナーのモノマネのようで、

しかし書店のものとは比べようもないくらい地味で、ちょっと痛いんだよね。

 

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例えば、ビジネス支援や医療支援と銘打って、

関連本を集めてきただけの特設コーナーなんか、

書店みたいにきらびやかな販促物もなく、気の利いたコピーもなく、

なんかとっても素人臭がプンプンしているんだよね。

思うんだけど、

図書館が無理して書店のモノマネをすることはないんじゃないかな。

 

学校図書館でも書店を真似てPOP作りが盛んで、

あれも、全体的な統一感に欠けているし、半永久的に貼られているし、

なーんか、やっぱり痛いんだよね。

その素人っぽさが素朴でかわいいと言えるかもしれないけれど、

いやそれも、最大限の慰めとしか思えない。申し訳ないけど…。

 

 

特設コーナーの話に戻ると、

特定テーマについての専門的理解がないまま関連本をただ集めただけなのが、

もうすでに、「特設」にする意味がない。

利用者に対してのなんのアプローチもしておらず、なんのアピールも発しておらず、

タダソコニタナガアルダケになっている。そんな印象です。

時間かけて作っているはずだから、すごくかわいそうに思ってしまう。

効果がなければそのコーナー作り自体、無駄な作業です。

「予算がないなか頑張る」って本当に、

効果が期待できないことをひたすら形だけやることになるんですよね。

だから結果が出ない。「頑張った」だけで終わる。

 


書店で効果があったから流行ったPOP作りにしても、

カリスマ店員でもない図書委員が、

個人的好みで描いただけのひとりよがりな発信なので、

グラフィック的にも拙いし、利用者にとってなんの旨味もないんだよね、実は。

これも、無駄な作業だなぁーという気がして、そんな痛さがかわいそう。

 

 

もういい加減図書館は、書店の真似をするのをやめた方がいいと思う。

そして、公共図書館でしかできないサービスやアプローチの仕方を考え出さないと!

 

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図書館にしかできないアプローチ

 

例えば、特設コーナーを作るのなら、

そのテーマの関連本や資料を適切に体系的にまとめ、

一般の人へ提案するようなコーナー作りが望ましいと思う。

そのコーナーから次の手段が見えてきて初めて、

「サービス」と言えるものになると思う。

ビジネス支援や医療支援のことを図書館では、

「課題解決支援サービス」と呼ぶのだけれど、

やるからにはちゃんと「課題解決支援」していただかないと。

 

 

特設コーナーを利用する人は、課題を持った人の可能性が高い。

だから、その利用者がもつ課題を解決するためにどこへ進めばいいのか、

選択肢を示したり、道案内ができる方がいい。

そして、関係機関へと繋がっていけると『さすが!公共図書館!』となるよね。

関係機関との連携こそが、公共図書館ならではの強みだと思う。

一般企業では到底敵わない。

こういうアプローチができると、司書のステータスも高まるんじゃない?

 

 

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でも司書は、図書館資料に関する専門家であるが、特定テーマの専門家ではない。

だから、効果的で体系的なコーナー作りといっても難しいし、高望みがすぎる。

それは、確かにそうなんだ。

だけど、無理して専門家ぶる必要はなく、敢えて猛勉強をする必要もない。

それこそ痛すぎる結果になると思う。

 

じゃあ、どうすればいいかというと、

無理せず専門家にアドバイスをもらえばいいのさ。

地域にある大学や病院など専門機関とコラボすればいいのさ。

図書館は、専門家のアドバイスをもとに、

専門家でない一般の人たちにとって理解しやすい案内板をつくる気持ちで、

特設コーナーを作ったらいいのさ。

 

これは各専門機関から地域社会へのアピールにもなるし、

各機関で作って配布されては捨てられるようなパンフレットよりも、

課題を持った人に直接アプローチできるので、よほど住民に重宝がられると思う。

 

こういうのが本来、公共図書館にあってほしい専門性じゃないかな。

 

 

 

結論

 

司書の仕事は、図書や資料を介して、利用者と専門家を結ぶことのはずだ。

特設コーナー作りなんか、その絶好のチャンスじゃないの?

どんどん専門家に相談してパイプを増やし、

専門家と利用者を結ぶ橋渡しの役目を担わないといけないと思う。

 

公共機関である図書館にとって、専門機関との連携などお茶の子さいさい。

その気があるかないかだけの問題では?

もちろん、片手間でするのは難しく、専任で担当者が必要になるけど、

私設がするより遥かに簡単なんだから、とっととやっちゃわないと。

専門機関の機能が活かされ地域住民が助かり、地域社会のためになるなら、

図書館の需要は高まる。

もう利用者の数を数えてるなんてバカバカしくなると思う。

 

 

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