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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

お寺のおはなし会から家族の昔話について考えた

子どもと子どもの周り 本・物語について すべて見てみたいときはココ☜

 

屋久島の小さな商い、小さな喜び #06 お寺のこども文庫|離島経済新聞

 

地元の子どもが歩いて来れるところでおはなし会ができるといいね

で始まった子ども文庫では、

月に1回、土曜日の朝におはなし会をするそうです。

 

 

お話を語る歓び

 

私は昔話を聞いて育っていない。

ストーリーテリング*1をする方々は、

大抵、子どもの頃に昔話を聞いて育ったと仰るのに。

だから、

こんな私がやっても大丈夫かなぁ?と思いながらも、

楽しいので、次々と新しいお話を覚え語っている。

お話を語っている時に、目の前の子どもたちが見せてくれる、

あんぐり口がなんとも可愛くて、

時折、突拍子もないことを言ってみるし、

オチが見えたら、わかった!というように目を輝かせるし、

そんな表情がたまらなくて、きっともう一生やめられない。

終わるとすぐに、この次はどんなお話にしようかと次に語るお話を探す。

そして、暇さえあれば覚えている。

大変だけれど、

自分の中でちゃんと映像が浮かんで語れるようになると、

新しい花の種でももらったみたいにわくわくする。

子どもたちがどんな表情で聞いてくれるか想像しながら、

おはなし会当日まで、何度も何度も練習している。

私はつくづく、ステキなものに出会ったなぁと歓びを噛み締めている。

 

 

家族で共有する家族の昔話

 

しかし、私は昔話を聞いて育っていないため、

伝え聞いた土地の話をしてあげることは出来ない。

時々、子どもの頃におじいさんから聞いたなどという昔話を

語ってくれる人があるが、それはそれはうっとりする。

その素朴な味わいに、この上にないほど癒されてしまう。

囲炉裏や火鉢など囲んで、

おじいさんの周りをぐるっと孫たちが囲む光景が目に浮かぶようだ。

そんな風にして、親類縁者がおじいさんから昔話を聞いて過ごす時間は、

なんて豊かでしあわせそうで、夢のようで、とろけそうだ。

 

 

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上に紹介したコラムには、

島の台風の日に聞いた昔話の事が書いてあったが、

そういえば…と、私も子どもの頃の台風の夜を思い出していた。

すっかり忘れていた。

確かに、台風の日は夕方くらいからワクワクした。

アサガオの鉢や他のプランターを部屋の中に避難させ、

早めにお風呂も済ませ、早めにみんなで食事をして、

雨戸の閉まった穴ぐらみたいな家の中で、

家族がひとつ部屋に集まって、台風速報に耳を傾けたりした。

いつもとはひと味違う安心感があった。

まったくあれは、なんだったのだろう。

 

 

子どもの頃の話でも 

 

この頃は、

「子どもを褒めて育てましょう」

とか、

「叱らないで育てましょう」

とか、

こうしたらいい、ああすればいいと、

世間様まで子育てにとやかく言ってくれますが、

そんないろいろに右往左往させられるくらいなら、

家族がひとところに集まって昔話でも語り聞かせたらどうかと思う。

 

いや、昔話も面白いけれど、

父母や、祖父母の子どもの頃の話なんかは、

もっと興味深く聞くのではないか。

 

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そうして、40年くらい経って、

あれは一体。。。

なんて思い出すだろうか。

そうしたら、その子は、

自分の子どもの頃の話を子どもにしてあげるだろうか。

父母や祖父母から聞いた話もするだろうか。

 

昔話も、そんな風にして伝承されてきたのだろう。 

 

 

 

 

 

 

 

*1:昔話などを覚えて語る。素話