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種を蒔く人

子どもの読書のことや、公共図書館、学校図書館の役割について斜め方向から考えます。

図書館のコトは図書館員にも聞いてあげてー!

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www.nwn.jp

 

地域の情報拠点としての図書館についてアイデア交換

 

和歌山市民図書館は、2019年建て替えの際に、

駅ビルに移転するそうです。

そりゃ便利になるね、いいなぁと思いました。

「便利だから利用される」でしょう、きっと。

 

それで、市民同士でアイデア交換会をしたそうです。

せっかく新しく図書館を建てるのだもん、

広く市民の意見を聞けば、より良いものになるでしょうね。

それに、市民の図書館に対する興味を向かせる効果も見込めます。

また、市民の要望が反映されたら、

より市民に愛される図書館になるでしょうね。

いいことばっかりですね。

 

駅ビルということもあって、観光案内など情報発信するそうです。

地域の情報拠点としての図書館機能を

目一杯活用しようという気概が感じられますね。

元気があって、大変よろしい←何故か上から目線f^_^;

 

 

 

 

 

図書館は特殊な施設です。

 

みんなでつくろう未来の図書館」は「『静かにしなくてはいけない』『飲食してはいけない』といった従来の図書館のイメージにとらわれず、もっと国内外の事例を学んで新しい図書館づくりを応援しよう」と、建築士の岩西智宏さん、関西でアートイベントを手がける小川貴央さんらが発足させた。

 

 

施設建設に関わる意見交換会だから、

建築の専門家である建築士ファシリテーターなのは、

まあそうなんでしょうけど、

建築士は建築のプロであっても図書館のプロではないのです。

また、図書館は、特設展示をしたり、講座や講演が開催しますが、

どのイベントも、利用者と資料を繋ぐことを意識して企画されている点が、

他のイベントとは違う点ですよ。

それくらいは、図書館を計画する上で、押さえておいてほしいですよ。

 

そんなわけで、図書館は特殊な施設だと言えます。

「図書館サービスとはなんぞや?」を理解できていて、

その機能が解っていないといろいろ難しいし勘違いも起きます。

  

私は、医療施設を設計するくらいに特殊だと思います。

その証拠に、

それ相応の専門知識がないと図書館司書になれないですからね。

 

 

また、忘れてはならないのは図書館は、

自力では図書館利用が難しい様々な人々に、様々な形のサービスを提供しています。

具体的に言えば、

自宅や施設へ資料やサービスを届けたり、

自力で本を読めない人には読んであげたり、

録音資料を提供したりなどなど。。。 

とにかく、あらゆる人に対し、他の人たちと同じように

均等にサービスを提供するよう努めているのが公共の図書館なのです。

しかし、その地域ごと必要なサービスは違います。

それを把握しているのは、

実際にサービスに当たっている図書館員に間違いないのです。

 

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だから、どんな設備が必要かなどを、

入念に詰めていかなくてはよりよい図書館にならないでしょう。

ユニバーサルデザインが提唱されて久しいですが、

常に不便を感じるだろう人に合わせることが、

いま、公共施設のデザインには求められているのです。

すると、サービスを実際にしている人の意見は、特に参考にすべきなのです。

建築士の知識だけでは到底難しいことは、語る必要もないですね。

 

 

繰り返します。図書館員にも聞いてほしい。

 

個人の住宅を設計する時、

どんな家族構成で、どんな生活スタイルで、

どのように暮らしたいか、今後の変化も予測しながら、

暮らす人(施主)の話をしっかり聞かないと設計できませんね。

とかく建築士は、

他人の家なのに自分の作品のように私物化するところがあります。

私は、何十年もそこに暮らすのは、他の誰でもない施主本人なのです。

このことを、設計者は忘れてはいけないと思います。

だから、最初のヒアリングは大変重視されなくてはならないのです。

そして、施主が描いていた以上の良いプランを描いて見せるのが、

プロらしい仕事ではないでしょうか。

 

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それと同じで、図書館の場合、

まず、そこに働く人々の意見を聞かなくてはいけません。

図書館の機能や仕事のプロである図書館員の意見を聞かずして、

図書館設計はできないと思うのです。

ここで「図書館員」と言ったのは、

図書館で働く人は、司書だけではないからです。

利用者の意見ももちろん聞いた方がいいでしょう。

ただ、日々、利用者に接している図書館員なら、

ある程度の利用者の要望は感じとっているだろうし、

図書館ではこれまでにも、

アンケートなどで情報を集めてきているはずと思うのです。

 

 

市民の意見をまとめるだけでは足りない

 

市民の意見のみに偏り、建築士任せにしてしまうと、

単に見栄えが良いだけの図書館ができてしまいます。

だいたい建築士というのは、そういう性分なので、

届きもしない天井近くにまで書架を作ったりするものです。

だって、かっこいい!!!

 

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気持ちよいオープンテラスで読書するなんて憧れちゃいますね。

けど、商業施設なんかでは、利用されるのは新しいうちだけで、

だんだん寂しくなる様も珍しくないですね。

 

最初に述べたとおり、市民の意見を聞くことに一定の効果があります。

しかし、市民は利用者であり、図書館については全くの素人です。

 

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だから、「カフェがあったら」とか「オープンテラスがあれば」とか、

今もやっているはずの「子どものお話し会を」だとか、

見てきたこと、知っていることしかアイデアに出せません。

外国の最新電子図書館の話題などは、知らないと出てくるもんではございません。

 

 

せっかくの新しい図書館、

じっくりといろいろな方面から情報をかき集め、

一歩先を見据えた素敵なものができるといいですね。

 地域の人々が利用しやすいというのが、大前提だけどね。